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自律神経失調症について:交感神経・副交感神経・自律神経の乱れによる症状

自律神経とは

自律神経 とは、人間が生きていくために、無意識のうちに心身の機能を調節してくれる神経です。

手や足はあなたが意識をして動かしますよね。
しかし心臓は、動かそうと意識しなくとも勝手に動いてくれています。これは自律神経が心臓を動かしてくれているからなのです。

同様に、胃腸も食べ物を食べれば自動的に消化し、栄養を吸収してくれます。
呼吸も、寝ている時でも自動的に行われます。
運動すれば自動的に心拍が上がり、リラックスすれば下がります。
汗も体温に合わせて勝手に分泌されます。

これらはすべて自律神経が調節しているのです。


例えば、初恋の事を思い出してみてください。

片思いの時はストレスで、
胸が苦しくなったり、
食欲が無くなり、痩せてしまったり。

いざ告白しようとなると、
前夜から緊張で全然眠れない

心臓をバクバクさせ、手に汗を握り目もうつろになりながら必死に告白。


それが一旦付き合い始めてラブラブモードになると、一気に幸せ太り


やがて結婚し、子供も成長して家を離れて夫は退職し夫婦水入らずで過ごすことが多くなる。

昔は一緒にいるだけで嬉しくてドキドキしたのに、今はストレスでドキドキ

気遣いのない言動にイライラして血圧も上がり無意識に身体がこわばってしまう。

一緒にご飯を食べていると食欲も湧かず息苦しさ頭痛を感じることもある。

「あ~、なんでこの人と一緒になったのかしら」と、今日も眠れぬ日々が続いてゆく……


ちょっと「きみまろチック」に語ってみましたが、赤字の部分はすべて自律神経の働きによるものです。

このように自律神経は身体の様々な活動に関わっています。

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交感神経と副交感神経

自律神経には2つの種類があります。
交感神経副交感神経です。

交感神経とは

緊急時やストレス時に働き、心身を活発にする神経です。
具体的には、激しい運動、興奮や緊張時、恐怖や危機を感じているとき、頑張って働いているときなどです。
ストレスに反応して働くため、ストレスの多い現代社会では交感神経を必要もないのに高ぶらせてしまい、それが様々な症状の原因となっています。


副交感神経とは

心身を休め回復させる、体のメンテナンスを担う神経です。
交感神経が緊急時に頑張るための神経なのに対し、副交感神経は睡眠時、休息時などリラックスしている時に働きます。
現代人はストレス過多で交感神経を発動させやすいので、副交感神経の働きが低下しやすくなっています。
副交感神経が働かないことで体の回復力が低下し、様々な症状が起こりやすくなっています

交感神経副交感神経
役割闘争&逃走回復
休息
車に例えるとアクセル給油
メンテナンス
心身の状態緊張リラックス
血流大筋群に集中
(運動のため)
内臓や末梢に集中
(回復のため)
役割闘争&逃走回復
休息
瞳孔拡大縮小
唾液減少
濃くなる
増加
薄くなる
気管支拡張収縮
心拍増加減少
骨格筋緊張弛緩
血圧上昇下降
胃腸の働き抑制促進
消化液抑制促進
血管収縮拡張
呼吸早くなるゆっくりになる


自律神経バランス

交感神経と副交感神経はシーソーの様な関係にあります。
つまり、どちらか一方が働いているときは、もう一方は休んでいます。

なぜかというと、そもそも交感神経は緊急時に身体を戦闘状態にする神経です。

敵に襲われて全力で戦っている最中に、消化吸収や体のメンテナンスなどにエネルギーを使っていたら、負けて死んでしまいますよね。

そのような場合は副交感神経をストップしてエネルギーを逃走&闘争に集中した方が都合がいいのです。

同様に副交感神経が働いているとき(夜間睡眠時やリラックスしている時)は、エネルギーを回復に集中させるため交感神経は働かない方が良いのです。


前述したように、現代人はストレス過多で交感神経が働きすぎています。

そうすると副交感神経が慢性的に働かなくなり、回復力が低下した状態が続きます。
また交感神経優位のため心身の緊張状態が続き熟睡できなくなります。

それによって、様々な疾患、症状、不定愁訴が生じるのです。
これがいわゆる「自律神経失調症」の状態なのです。

したがって、当院の自律神経の施術は、その多くが副交感神経を活性化させる手技なのです


また、首のコリや首の骨・頭蓋骨の歪みは脳への血流を低下させ、自律神経の中枢である脳幹・間脳の機能低下を引き起こします。

そうなると、交感神経⇔副交感神経の切り替えがスムーズに行えなくなるのです。

結果として、

  • 立ちくらみ(起立性低血圧)や血圧の異常
  • 体温の異常(冷え・ほてり)
  • 目の機能低下(暗闇に慣れるのに時間がかかる・やたらと眩しく感じる)

逆に自律神経の切り替えがスムーズな人は

  • 緊張を強いられる状況や強いストレスがかかる状況にあっても平気で熟睡できる
  • 激しい運動直後やストレスを感じている時でもしっかり食べることができて消化・排泄が滞らない
    といった特長があるのです。

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自律神経と各種症状

自律神経が乱れている方には次のような特徴があります。

  • 様々な症状が同時多発的に起こることが多い。(問診の際、カルテが文字で埋め尽くされることが多い)
  • 腰痛、膝痛、腱鞘炎など、一見自律神経とは無関係に思える症状が慢性化し治りにくくなる。
  • なんとなくだるい、熟睡できない、疲れが取れない、スッキリ起きれないなど不定愁訴を併発する。
  • 病院で検査を受けても異常なしと言われる
  • 天候や精神状態によって症状が悪化する


自律神経失調症とは

自律神経が正常ならば、

  • 仕事中や運動中などは交感神経が働き、心身が興奮し活発になる
  • 休息時・夜間睡眠時は副交感神経が働き、心身がリラックスして回復優先モードになる

このように交感神経と副交感神経がうまくバランスをとって働き、心身が健康を維持できるのです。


ところが、自律神経が乱れると………

  • 本来なら熟睡して体を回復させるべき時に、副交感神経の働きが悪くて眠れない
    ⇒不眠症になり、身体が回復しない
  • 運動していないのに交感神経が働き心拍数が上がって動悸が起きる、また呼吸が早くなる
  • 暑くもなく、体を動かしてもいないのに交感神経が働き汗が大量に出る
  • 立ち上がる時に血圧がコントロールできずに立ちくらみを起こす
  • 体温調節がうまくできなくなり、火照りや冷えを感じやすくなる

といった不定愁訴が起きやすくなります。

これが自律神経失調の状態です。


現代人はストレス過多で交感神経を過剰に働かせている傾向があります。
自律神経失調の症状も交感神経の働き過ぎによる物が多いのです。

したがって当院の自律神経療法では、まず副交感神経を活性化する手技を行います。

頭蓋骨調整で副交感神経を優位にする


また、立ちくらみなど自律神経の切り替えがスムーズにできなくなっている場合は、自律神経の中枢である脳幹部が機能低下を起こしている可能性がありますので、脳幹部への血流を促す調整を行います。


自律神経とパニック障害

パニック発作が起きるときは必ず交感神経が過剰に働いています。

そもそも交感神経は危機が迫った時の防衛反応として、体を「闘争&逃走」モードにするためのシステムです。

パニック障害の方は、危機が迫っているわけでもないのに交感神経を過剰発動させてしまい、激しい動悸や発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさ、胸の圧迫感、めまいといった症状が起きてしまうのです。


対策は、とにかく副交感神経を働き易くして交感神経の過剰な発動を抑制することです。

整体ラボの施術でも副交感神経を働きやすくする体の調整を行います。

また、トラウマや認知・思考の歪みなど心理的原因でパニックが起こりやすくなっている場合は、心理セラピーを行います。


頭痛と自律神経

頭痛の原因の7割は緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は、緊張した筋肉が神経を圧迫することで起こります。

交感神経が優位になると、自動的に肩~首~頭部の筋肉が緊張しますので、緊張型頭痛が起こり易くなるのです。

この場合は副交感神経を活発にして交感神経を抑えることが必要になります。


また、頭痛の原因の3割弱が片頭痛です。

片頭痛は脳の血管が一時的に膨張して周囲の神経を圧迫して起こります。

自律神経の観点から見ると、片頭痛は交感神経優位の反作用(副交感神経反射)として起こります

緊張状態が続くと交感神経優位の状態が長時間続きます。
交感神経があまりに優位になりすぎると、反動でリラックスした時に副交感神経が過剰に優位になります。
この時に血管が大きく拡張して片頭痛が起こります。
片頭痛が休日に起きることが多いのはこのためです。

片頭痛の根本的な原因も、元をたどれば日常生活で交感神経が過剰に働いていることが多いので、このバランスをとることが必要になります。


目の症状と自律神経

眼精疲労、ドライアイ、めまいといった目の症状も自律神経と関係します。
さらに、長期的に見れば白内障などの目の老化にも影響する可能性があります。


  • ドライアイ
    まず、涙の分泌は副交感神経優位の時に高まります。
    つまり、ストレスで交感神経優位になると、涙が減少してドライアイになるのです。


  • 眼精疲労・疲れ目
    交感神経が過剰に働くと顔面~首の筋肉が緊張し、それにより脳への血流が制限されます。
    そうすると目をメンテナンスするための栄養や酸素が十分供給されなくなります。
    また交感神経優位時には視野が中心視野になるので、目を動かす筋肉がより疲れると考えられます。


  • めまい
    前述のように、交感神経優位時には筋緊張で脳への血流が制限されます。
    それが内耳の機能低下を引き起こしてめまいが起こると考えられます。
    病院で検査を受けても、「異常なし」あるいは、「メニエール」と診断された場合は、血流不全が原因と考えられます。


  • まぶたの痙攣
    まぶたの痙攣は、交感神経優位により顔面の筋肉が異常に緊張して顔面神経を圧迫して起こると考えられます。


胃腸と自律神経

消化、吸収、排泄など胃腸の働きは副交感神経によって活発になります。

ストレスで交感神経優位になると、胃腸の働きは低下して、
便秘、胃もたれ、胸焼け、胃痛、食欲不振等の症状が起こります。

また、交感神経優位の状態が長く続くと、胃腸の粘膜への血流が不足して臓器そのものの新陳代謝が弱まり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの発生リスクが高まります。


不眠と自律神経

不眠は自律神経の乱れが最も影響しやすい症状の一つです。

そもそも熟睡するには副交感神経の働きが絶対に必要です。
副交感神経の働きが弱いと、入眠障害や中途覚醒や起こりやすく、眠りが浅いため体力も回復せずスッキリ起きれなくなります。

副交感神経が優位になるように施術をしますと、施術中から爆睡している方が良くいらっしゃいます。


耳の症状と自律神経

目の症状でも述べたように、交感神経優位状態が続くと内耳、中耳、そこから脳へ通ずる神経(前庭神経)への血液供給が悪くなります。

それによって音を伝達する器官(中耳)と感じる器官(内耳)、音を脳へ伝える器官(前庭神経)の機能が低下し、耳鳴りや難聴が起こると考えられます。

特に突発性難聴は前庭神経の機能低下が考えられるので、早期の治療が必要とされています。


軽度の耳鳴りや難聴は脳への血行が良くなるとすぐに改善が見られることがあります。

例えば整体施術中に、「あっ!、音の聞こえが良くなった♪」などリアクションがある場合もあります。


呼吸と自律神経

交感神経優位では呼吸は吸気(吸う)中心になり早く浅くなります。
副交感神経優位では呼気(吐く)中心になり、ゆっくりで深くなります。

緊張したりストレスを感じると自然と呼吸が早くなるのは、自律神経が交感神経優位になるからです。

また、過呼吸の発作が起きる時も、ストレスで交感神経優位になっていることが多いようです。

逆に言えば、呼吸をコントロールすることで自律神経バランスを変えることができます。
つまりゆっくり深呼吸すれば副交感神経優位になるのです。

自律神経失調やうつ病の方は呼吸が浅くなっている場合が多いです。

骨格に歪みがあったり、呼吸筋が緊張していると深呼吸が出来なくなりますので、当院では深呼吸が行いやすいように施術で調整します。


肩コリ・首コリと自律神経

交感神経優位状態では、闘争&逃走に有利なように筋肉に力が入りやすくなってしまいます。
この状態が続くことで、肩首が慢性的に緊張してしまうのです。

運動器(骨格・筋肉)の調整だけではなかなか改善しない肩コリ・首コリの場合、自律神経の乱れが原因として潜んでいる場合が多いのです。


腰痛と自律神経

肩コリ・首コリの項でも述べましたが、運動器の調整だけだはなかなか治らない腰痛には、自律神経の乱れが潜んでいます。

この場合も、副交感神経優位に調整することで、難治性の腰痛が良くなることが多いです。


脳貧血(起立性低血圧)と自律神経

脳貧血(起立性低血圧いわゆる立ちくらみ)は自律神経と関係あります。

そもそも血圧は自律神経がコントロールしています。
寝ているとき、座っているとき、立っているときでは、脳に血液を送るために必要な血圧が違います。
立ち上がる瞬間に自律神経が働いて必要な分だけ血圧を上げないと、脳へ必要な血液が送られずに立ちくらみが起こるのです。

立ちくらみが起こりやすい方は自律神経の切り替えがうまくいっていない可能性があります。
自律神経の切り替えが正常に作動するようになれば立ちくらみも改善していきます。


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